ギリシャ共和国

連日「ギリシャ」の文字が新聞紙上を賑わしているので調べてみた。ギリシャは共和制を採用し大統領は儀礼的な国家元首で議会により選出され任期は5年。首相は議会により選出される。議会は一院制で300議席任期4年、比例代表制による直接選挙。1974年軍事独裁政権が崩壊し現在の共和制2大政党になった。全ギリシャ社会主義運動のパパンドレウ家と新民主主義党のカラマンリス家から首相が選出されることが多い世襲制政治。1981年ECに加盟、2001年ユーロ導入、2010年巨額の財政赤字隠蔽が発覚。国民の3割は公務員で、失業率はこの2年で倍になり18%、脱税や汚職が多い。政府債務は約35兆円でGDPの1.5倍。連日デモが続いているが、国民は世界がギリシャをどう見ているのかを分かっているらしい。それでも敢えてデモをするのは政治に対する不信感があるからだ。パパンドレウ首相が辞任し新連立政権が誕生し挙国一致内閣になることになったが国民の不信感は収まりそうもない。例えばIMFが常駐し財政と会計を監視し、財政再建と不正防止を行わなければ国民は納得出来ないだろう。骨の髄まで腐ってしまった政治に効く薬はありそうもない。危機は続く。