ギリシャ風時限爆弾

ギリシャ時限爆弾が今にも爆発しそうな様相だ。ギリシャ救済はドイツのメルケル首相の小出し主義で大幅に遅れ肥大化してしまったが、銀行債務元本の50%カット、追加金融支援及びギリシャの財政改革によりやっと取りまとめられ妥結した。と安堵したのも束の間、途端に先行きがもの凄く怪しくなってきた。何とパパンドレウ首相が支援策の受け入れの是非を国民投票にかけると表明したからだ。ギリシャ国民は支援策に強く反発し、パパンドレウ首相と政権の支持率は急落している。常識的に考えれば国民投票で否決されるのは間違いない。パパンドレウ首相はあまりにも無謀な賭けに走ってしまったようだ。11月から世界的に株価は急落し経済は一層冷え込むことになるだろう。そして来年1月ギリシャ国民投票で支援策が否決されると、その後ギリシャ国民は否決したことを悔やみながら地獄の生活を味わうことになりそうだ。全世界の夜明けは遠のき当分更に暗い夜が続きそうだ。ギリシャ時限爆弾は福島原発事故よりも強烈だ。全世界に激震を走らせ、EU経済を破壊するかもしれない。日本人は和を大切にするが、西欧人は自分の権利を強く主張し譲らない。そこに悲劇の源がありそうだ。日本ではギリシャ風時限爆弾の製造は到底出来ないに違いない。 聖徳太子に感謝。