神話の崩壊

神話の崩壊がブームになっている。既に崩壊したものは、原子力発電の安全神話。崩壊がほぼ確定したものは、ギリシャのデフォルトによるEU経済発展神話。神話創りに励んだが初めから叶わぬ望みであったものは、中国の鉄道安全神話。これから崩壊が現実化しそうなものは、アメリカの債務上限引き上げ協議不調のためデフォルトによる米国債リスクフリー神話と、赤字国債発行法案不成立後の日本政府閉鎖により国民生活が悪化し復興どころではなくなる復興需要日本経済再浮上神話と、政治機能不全により復興が進まない早期日本復興神話。元々神話とは「人間の思惟や行動を非合理的に拘束し左右する理念や固定観念」だ。神話とは物事を色眼鏡で見るようなもので、はなから信じてはいけない話だ。楽観論が自分たちの首を絞めることになる。神話の崩壊は目から鱗が落ちるようなもので、真実に一歩近づくことになる。社会にとっては一歩前進だろう。