カテゴリ:201107



31日 7月 2011
民主党の安住淳国対委員長は30日テレビ東京の番組で「自治体の首長は増税に関与しないから批判を受けないのに、国からお金をもらって自分は言いたいことを言う。自ら泥をかぶらず出来なかったら国のせいにする。この仕組みがおかしい」と語ったとのこと。更に「地元では『ハエが大きくなったのもお前のせいだ』と言われることもある。被災者のストレスが私に来て、私のストレスが首相に行く。みんな首相が悪いというのは首相もかわいそうだ」とも語ったらしい。この発言には呆れかえってしまった。安住は国対委員長として失格で衆院議員としても失格だ。震災の復旧復興状況の現状を見て、政治が機能していると思っている人は一人もいない。政治家は被災地がスムースに復旧復興出来るよう法律を改正し、かつ被災地が自由に使えるお金を供給し、首長に実務を任すのが仕事のはずだ。この仕組みはおかしくない。この仕組みに沿って何一つ出来ない政治家がおかしい。何故何一つ出来ないのか。政治が機能していないからだ。何故政治が機能しないのか。国会対策関係者特に民主党国対委員長の職務遂行能力が欠けているからだ。いま国会ではこども手当の些細な条件が折り合わず停滞している。本来早急に決議すべきは赤字国債発行法案と復旧復興関係法案だ。大事な法案を通すために、どう折り合いをつけ如何に説得するかは民主党国対委員長の腕の見せ所のはずだが、安住は何も出来ない。小僧の使いと同じで民主と野党を行ったり来たりしているだけだ。ストレスについても、資質に欠ける首相の下に能力のない安住がいるのでハエが大きくなり被災者にストレスが溜まるのだ。安住は石巻を中心とする宮城5区で毎回ぎりぎりで5回当選してきたが、この一連の発言で馬脚を現しかつ地元を敵に回してしまった。次回落選は確実だろう。
30日 7月 2011
放射能に汚染された浄水場や下水処理場の汚泥や焼却灰が、処分先が見つからず約12万トンも溜まっている。早急に国が処分先を確保すべきだ。日本で発生する年間200万トン超の下水汚泥のうち、8割近くがリサイクルされ、大半はセメントやレンガなどの材料に活用されてきた。しかし下水汚泥は建材原料としては割高で競争力は弱かった。そこで新たなリサイクル手段として国交省が掲げてきたのが下水道の「循環のみち」構想だ。汚泥や下水道そのものをエネルギー資源ととらえ、再利用する循環型システムを構築しようというもの。神戸にその見本がある。阪神・淡路大震災後神戸市は、下水処理場をネットワーク化しフレキシブルな体制を整備した。更に汚泥発酵を利用したメタンガス精製設備を導入。そのメタンガスをガスで走る自動車に供給するだけでなく、全国で初めて市内の都市ガスへの供給を始めた。今回のように汚泥が放射性セシウムを含有していても、ガスであれば途中で放射性セシウムを分離できるのでリサイクルの有効性は変わらないメリットがある。更にリン成分を多く含む下水汚泥は、東北のような農業が盛んな地域では肥料の原料になる。炭化すればペレットとして、火力発電所などの燃料としても利用可能だ。夏場に冷たく、冬場に温かい下水管の熱は、熱交換器やヒートポンプを介在させれば冷暖房にも活用できる。国交省が本腰を入れ復興事業に取り込めば、東北地方は稼げる下水道事業のモデル地区になる可能性がある。是非とも実現してほしい。
29日 7月 2011
2012年問題と言えば、有名なのがマヤ暦の2012年12月22日人類滅亡の予言だ。人類滅亡の予言と言えば、ノストラダムスの1999年で騒いだが何も起きなかった。しかし最近になって1999年は解読の誤りで、2012年冬が正しいとする説があるらしい。数字が一致するので少し気味が悪い。2012年は世界政治の大変換点だ。アメリカも中国もトップ交代の可能性がある。トップが代われば政治状況は大きく変化するはずだ。日本の政治も内向きから外向きに大きく舵を取る必要がある。日本の2012年は団塊世代が65歳で仕事を引退し労働人口が急減する節目の年だ。減速していく日本経済を如何に維持していくか、全国民の知恵の出しどころだ。2012年問題は規模の大きさ順では、人類滅亡、世界政治変換、日本経済シュリンクとなる。しかし我々が直面し努力すべき順は、日本経済シュリンク、世界政治変換、人類滅亡だ。せめて人類が滅亡する前に当面の震災復旧を成し遂げてもらいたいものだ。
28日 7月 2011
神話の崩壊がブームになっている。既に崩壊したものは、原子力発電の安全神話。崩壊がほぼ確定したものは、ギリシャのデフォルトによるEU経済発展神話。神話創りに励んだが初めから叶わぬ望みであったものは、中国の鉄道安全神話。これから崩壊が現実化しそうなものは、アメリカの債務上限引き上げ協議不調のためデフォルトによる米国債リスクフリー神話と、赤字国債発行法案不成立後の日本政府閉鎖により国民生活が悪化し復興どころではなくなる復興需要日本経済再浮上神話と、政治機能不全により復興が進まない早期日本復興神話。元々神話とは「人間の思惟や行動を非合理的に拘束し左右する理念や固定観念」だ。神話とは物事を色眼鏡で見るようなもので、はなから信じてはいけない話だ。楽観論が自分たちの首を絞めることになる。神話の崩壊は目から鱗が落ちるようなもので、真実に一歩近づくことになる。社会にとっては一歩前進だろう。
27日 7月 2011
もう一昔前になるが、ある事情で賃貸マンションを購入したことがある。マンション管理組合の総会はチンプンカンプン。すぐにマンション経営の勉強を始めた。結果としてマンション管理士の資格をとった。当時関東地方の契約更新料は2か月が相場だったが、リーマンショックを境に1か月に減った。一方関西は更新料なしが常識。ちょうどその頃京都で訴訟があり、更新料は無効との初めての裁定が出た。更新料は不要という判決だ。リーマンショックによる管理会社の倒産を契機に賃貸マンションを売却した。ところが先日最高裁は更新料は有効という判断を下した。一見関東地方のマンションオーナーにはgood newsに思えるがそうではない。いまや賃貸マンション市場は買い手市場で、特殊な物件を除き更新料を増額できるような状況にはない。賃貸料に更新料を加える時代は終わった。今は全てオール込みで数年単位での平均値を提示する時代になっている。最高裁の判断は時代にそぐわない。時の流れを見る力がない。唐変木が時代を裁くと、政治と同様に致命的なタイムラグを生みそうだ。
26日 7月 2011
菅首相が「原爆の日」に全世界に向けて「脱原発」をアピールし、そのまま解散・総選挙になだれ込むという気配があったが、今日は一転して13年夏衆参同時選挙がよいと言い出した。もはや菅には脱原発解散が延命の切り札とはなりえない。もし特例公債法案の成立前に解散すれば、財務省は赤字国債が発行できなくなり10月中にも財源が完全に枯渇し政府は閉鎖状態となる。震災復興を目指す大事な時に政府閉鎖などありえない。それでも菅が強行して解散すれば菅は全国民を敵に回すことになり、死ぬまで国賊として罰を受け続けることになるだろう。このような状況にありながら何故民主には次期首相に声を挙げる者がいないのだろうか、不思議だ。この5年間1年単位で首相が代わった。もう国民は慣れている。誰が出てきても驚かない。次期首相はダメモトだ。何も失うものはない。やるべきことを明言し突き進むだけでよい。こんなに気楽な仕事はない。いざ出でよ。
25日 7月 2011
福島県は原発事故時に18歳以下だった約36万人全員に対し、継続的に甲状腺検査を行うことを決定した。20歳までは2年ごと、その後も5年ごとに生涯にわたり検査する。旧ソ連で86年に起きたチェルノブイリ原発事故では、周辺住民が放射性物質を含む牛乳などを摂取して内部被ばくし、事故発生から4~5年後に小児の甲状腺がんの増加が確認された。甲状腺がんは早期手術で大部分が治癒するとされ、県は継続的な検査が必要と判断したとのこと。検査は無料。検討委座長の山下俊一県立医大副学長は「一定集団の甲状腺を、生涯にわたって調べる世界的にも例がない調査。子どもの甲状腺がんを心配する母親が多く、調査を安心につなげたい」と意義を語った。頑張れ福島県。それにしても事故発生直後の枝野の常套句「ただちに健康への影響はありません」の白々しさが耳に残る。
24日 7月 2011
本日正午58年の永きにわたったアナログ放送が終了した。我が家は既に3Dハイビジョンデジタルテレビに買い替えてあるが、記憶にとどめるため、終了時のアナログ放送を観た。本日24時に発信電波を止めるとのことで、以降はザーという画面になるらしい。当時はテレビがあるところは少なかった。街頭テレビ、食べ物屋の客寄せテレビ、裕福な家庭のお邪魔虫テレビ程度しかなかった。品川駅の街頭テレビには多くの人が群がっていた。近所のパーラーには父と一緒にプロレスを観に行った。テレビのある知り合いの家では、スーパーマンや日真名氏飛び出すを観させてもらった。冷蔵庫が氷から電気になり、そして我が家にも白黒テレビが設置された。東京オリンピックを契機にテレビはカラーになった。この頃まではテレビは茶の間の中心だった。点いていれば番組は何でもよかった。家族の会話は盛り上がった。ところが今は家族が集まるとテレビは消す。コミニュケーションの妨げになるからだ。観る番組は厳選する。しかも録画しCMをカットして観る。時代とともにテレビとの付き合い方は変わってきたが、アナログからデジタルになると画像が綺麗でデータも見られるが本質的なところで何が変わるのかよくわからない。テレビも斜陽産業になってきた。テレビ業界がこのデジタル化をきっかけに如何に立ち直る努力をするのかは興味がある。注視していきたい。
23日 7月 2011
民主の岡田幹事長が2009年総選挙のマニフェストについて「見通しの甘さについて率直におわびしたい」と陳謝した。後日菅首相も岡田と同意見ですと陳謝した。マニフェストの実行期間である4年間の衆院議員任期半ばにもかかわらず、党幹部が公約不履行を認めるのは異例だ。...
22日 7月 2011
高速無線通信の市場が広がっている。光回線に較べ利用料が割安になったうえスマートフォンが爆発的に普及したためだ。利用者も営業マンから女性や大学生に広がりを見せている。スマートフォンには、いろいろ使える機能が揃っている。アプリ、ウェブ、音楽や読書機能まである。スマートフォンを使いこなせるようになるとデータ使用量は増える一方だ。今は楽しく快適に使えるが、そのうち歯止めがかかりそうな気配がある。アメリカではATTもベライゾンも定額制から従量課金制に移行し始めた。定額制のもとで使い放題のスマートフォンになれるとデータ使用量は倍増する。倍増するとネットワークのグレードアップや整備にコストがかかる。更に便利になれば使用量も増える。スパイラルに増え続けることになる。日本でも従量課金制に移行するのは、さほど遠くない将来だろう。骨の髄までしゃぶらずにそこそこに使いこなすことが便利さを長持ちさせることになりそうな気がする。

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