安全神話

福島原発の事故を受け近隣市町村長が、国の原子力エネルギー政策に対し「安全神話が崩れた」と見直しを求めているとのこと。何か変だぞ。「神話」を辞書で引くと「神様に関する物語」と「正しい根拠のない俗説。人間の思惟や行動を非合理的に拘束し、左右する理念や固定概念」とある。「安全神話」の「神話」は勿論後者の方だ。すると「安全神話」とは[安全とは限らないが安全と思い込ませること」という意味になる。この「安全と思い込ませた」のは、国と電力会社だ。だから国と電力会社が「安全神話が崩れた」というのは正しい。市町村長が「安全神話が崩れた」というと、市町村長は国や電力会社とグルになり市町村民を騙していたことになってしまう。市町村長は「原発が絶対安全だというのは神話だ」と訴えるのが正しいと思う。