外務省の無作為

外務省は相変わらず役立たずだ。むしろ日本の足を引っ張っている。福島原発の放射能問題が各国を不安に陥れている。韓国だけをみても、雨が降った日、約100の幼稚園や小中学校が臨時休校に踏み切った。また日本産水産物輸入禁止の影響が韓国産水産物に飛び火することを恐れて放射能監視を強化した。汚染水の放出について、日本政府から事前に正式な通告がなかったことを問題視している。これに対し松本外務大臣は、人の健康に影響するものではなく、国際法上も問題はないという考えを示した。隣国の不安を無視してこのように答えるのは非常識極まりない。外務省の無作為が全世界に不安を撒き散らしている。いま外務省のすべきことは、海外に向け積極的に放射能情報を発信し、各国に正確な状況を知ってもらうことだ。積極的に発信しないことが、憶測が憶測を呼び過激報道に拍車をかけている。高橋外務副大臣は「過激に報道するメディアもあり、一つひとつ丁寧に申し入れをしている」と述べた。後手後手もいいとこで開いた口が塞がらない。任用ミスがまた二人見つかった。後れ馳せながら今日松本大臣がASEANで現況報告をする。汚染水放出について厳しい非難を浴びることだろう。