31日 8月 2025
来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラッシックWBCのテレビ放送がなくなるという。現在は、MLBで日本人選手の活躍が花盛りだ。ダルビッシュ有、大谷翔平、山本由伸、鈴木誠也、千賀滉大、今永昇太などの活躍が観られなくなるのだ。その理由は、Netflixが放映権を獲得したからだ。グローバル市場でのスポーツの放映権料は高騰している。WBCの前回2023年の国内放映権は30億円程度だったが、今回は150億円。日本のテレビ局が払えるのは1時間当たり1億円が限度だ。端から放映権獲得競争の土俵には上がれないのだ。方やNetflixの日本の会員数は1000万人超。ネットフリックスの最安プランは広告付き月額890円。新規加入で150万人増えれば、150億円をペイ出来るのだ。皮肉なことに、WBCのテレビ放送がなくなることになり、テレビ局の株価が1.5%上昇した。投資家は150億円ともいわれる放映権料の費用負担がなくなったことを好感したのだ。テレビ局がニュースでWBCを報道すれば、益々Netflixの加入者も増えるという皮肉も生みそうだ。
30日 8月 2025
自民の参院選大敗の責任を巡り、石破降ろしが迷走している。自民党総裁選の前倒し実施の是非を問う投票に、記名を公表することが決まった。驚くことに、実施を求める声が萎んでしまったのだ。前倒しを求めた40人の現旧派閥の内訳は、麻生派と旧二階派がそれぞれ8人でトップ。次に旧茂木派7人、旧安倍派5人と続く。ところが、中堅若手ばかりで、先頭に立って石破降ろしを叫んでいた旧安倍派の5人衆は態度保留なのだ。麻生以外は、殆どの大物議員は口を噤んでしまった。ここに日本政治の大きな欠陥が見られる。1つは「皆で渡れば怖くない」方式でやってきた議員は、いざ己の名前が出るとなると、何も言えなくなってしまうこと。如何に無責任な政治をやっているのかがバレバレだ。もう1つは、それを逆手にとって延命を図る石破首相だ。「首相の座にしがみつくつもりはない」とは言うものの、しがみつく技を駆使している。結論から言うと、石破は退陣し、総選挙に打って出るべきだ。その結果、参院選大敗の責任の所在が明らかになるはずだ。
29日 8月 2025
今日は、帰路となる阿智村から塩尻への話。先ずは駒ヶ岳SAの近くにある養命酒経営の「くらすわの森」へ。身障者の方が沢山来ていた。恐らく、優しい森なのだろう。カミサンと森林浴を楽しんで、伊那食品の「かんてんぱぱ」に向かった。実は「かんてんぱぱ」など聞いたことが無い。ネットで知っただけなのだ。でも、実際に行って驚いた。地元に密着して発展している伊那食品のホームグランドなのだ。感心したのは3つある。1つは、創業者の拘りで社員を大事にしていること。楽しくなければ会社じゃないと徹底している。2つめは文化の尊重。野村陽子ミュージアムを作り応援している。3つめは、カンテン普及のために社員の1割を新商品開発に投入しているという。食事も空気も美味しかった。そして、諏訪湖に立ち寄った。SUWAKOガラスの里では、高円宮家根付展が開かれていた。根付けも凄いが、国内最大のクリスタルボールに目を奪われた。そして、昭和初期に建造された片倉館の千人風呂へ。天然温泉で大理石造りの浴槽は100人が一度に入浴できるほどの広さがある。勿論、男女別だが、男女用とも同じ作りだというから、先人の先見の明に驚いた。片倉財閥畏るべし。一度は浸かるべし。天然温泉大浴場。
28日 8月 2025
星空を観る旅に出た。目的地は長野県阿智村。天空の楽園☆星空ナイトツアーに参加するためだ。塩尻でレンタカーを借り、旧中山道を下り阿智村を目指した。まず立ち寄ったのが奈良井宿。当時の町並みが綺麗に保存されている。木曽の大橋も迫力があった。天気はカラリと晴れ渡り湿度が低い。まさに昔の真夏そのもの。2ヶ月間も高温多湿の場所にいたので、まるで別世界に来たようだった。寝覚めの床をパスして妻籠宿に寄った。妻籠宿は有名だ。相当期待したが、全く期待外れでガッカリした。阿智村に到着したが生憎今夜は曇りだ。星は見えないかもしれない。でも、折角来たのだからと行ってみることにした。阿智村のホテルからバスとゴンドラを乗り継いで、恵那山山腹の「ヘブンスそのはら」に到着した。芝生の上にマットを敷いて仰向けになって夜空を見上げる。照明が消え辺りは真っ暗になり、星空が見えた。何故か星空ナイトツアーの30分だけ、雲が消え星が輝いたのだ。久し振りに天の川を観た。その川の上に白鳥座。星空ナビゲーターが数km先まで届くレーザーポインターで、これが白鳥の頭ですと指す。まるで、LIVEのプラネタリウムだ。感動した。勿論、行って良かった旅行の1つに加わった。
27日 8月 2025
遂に永守重信ニデック創業者が2000年代前半に掲げた「2030年度に売上高10兆円」という方針が軌道修正されることになった。昨年就任した岸田社長がより現実的な中期経営計画を打ち出し、従来の方針と異なる10兆円は無理という路線を採用したからだ。永守と言えば、ワンマン経営者の典型例だ。次代の経営を任せるため、次から次へと大物を引き抜き、あれよあれよと言う間にクビを切ってきた。最近では、牧野フライス買収を主導し失敗した荒木最高M&A責任者のクビも切った。でも、今年の株主総会で永守は経営方針の急転換を認めた。これは何を意味するのだろうか。単に経営方針を転換することだけではない。経営哲学の刷新、組織体制の再編、企業文化の転換といった、より構造的な変化と捉えるべきだろう。ワンマンから集団体制へと移行することを意味するものだと思う。ワンマンはイケイケの時はカリスマだ。でも、それが過ぎると、ワンマンは害になる。ニデックの方針転換は、害を取り除く解毒作用と言えそうだ。老兵は消え去るべし。
26日 8月 2025
愛知県豊明市の条例案「スマホ2時間」が、物議を醸している。確かに、今どきの子はいつもスマホにかじりついている。いや、子どもだけではない。日本中の大人もスマホにかじりついている。極めて異常な状況だと思う。豊明市の条例は、対象を子どもに限っている。豪では16歳以下のSNS利用が禁止された。しかも違反した企業には罰則が課されるのだ。スティーブ・ジョブズは、自分の子どもにスマホを触らせなかったという。確かに親目線からすれば、子どものスマホ長時間使用は好ましくない。勉強もせず楽しむだけでバカになるだけだとでも思っている。豊明市の発想はそこにあると思う。我が家に来る孫たちもスマホ扱いの名人だ。ジジババも豊明市と同じように、時間制限を課すようにしている。しかし、孫たちは巧みだ。手慣れた操作で、瞬時に必要な情報を手に入れる。それを見ていると、決してスマホに牛耳られている訳ではない。子どもも含めスマホを操ることは必然となっている時代なのだ。要は、親がスマホと同等に子どもと接することが出来れば解決する問題なのだと思うようになった。
25日 8月 2025
トランプ劇場が終焉を迎えつつあるという話がある。アメリカでも100年前にポピュリズムに走った大統領が高い関税を課して、その税金を富裕層の減税に回す手法を用いて、経済を低迷させた歴史がある。トランプ同様に「アメリカ・ファースト」を唱えた第29代大統領ウォーレン・ハーディングだ。経済は一時的に繁栄したが、1929年の大恐慌への伏線ともなってしまったのだ。また、70年前のアルゼンチンのペロン大統領も、高い関税や輸入代替を掲げて、国内産業の振興を図り、さらに指導者への個人崇拝やメディアや大学、法律事務所など市民生活の一部に対する攻撃を実施した。まるでトランプとソックリだ。だが、当時は第2次世界大戦時に蓄えたアルゼンチンの豊富な外貨保有量は世界一と言われたたが、行き過ぎたポピュリズムによって、その後の国力を失ってしまった。歴史に学ぶのは賢者の証しだ。歴史を学ばず天に唾を吐く者の行く末は、大概知れている。
24日 8月 2025
日本では再生エネルギーの1つとして、洋上風力発電が注目されている。太陽光と違い風力は昼夜の区別が無い。その上日本はEEZと領海を合わせた面積が世界6位と大きく、沖合で強い風が吹くため発電量を確保しやすいからだ。ところが、昨日の日経で鹿島が洋上風力連合を離脱すると公表し、今日は経産省と国交省が、現行の30年ルールを見直し延長すると発表した。鹿島が離脱したのは採算が合わなくなったからだ。ここ数年で建設コストが倍近く上がったのだ。近々三菱商事も撤退を表明するに違いない。洋上発電には、殆どの大手商社と大手ゼネコンが取り組んできた。恐らく、総崩れで撤退するに違いない。日本から洋上風力発電の芽が摘まれることになる。鹿島も三菱商事も、国に再三30年ルールの見直しを求めてきた。でも、国の対応は極めて遅い。撤退の決心がきまった後で、漸く見直しをすることになった。結局、国が洋上風力発電を潰してしまったということだ。ひょっとすると、国の原子力信仰の所為かもしれない。
23日 8月 2025
広陵野球部の暴力問題の騒ぎが収まらず、中井監督が退任することになった。中井監督は、35年間にわたって広陵を率い、春のセンバツには14回出場し優勝2回、夏は10回出場し準優勝2回と堂々たる成績を残している。中井監督の信条は「全員一緒」。全部員が入寮は義務ではない全寮生活を送っている。朝、昼、晩、すべて寮内の食堂で食事をする。実家に帰省するのは年末年始だけ。規律を乱す者は叩き潰せと指導している。中井には、恫喝して事件を隠蔽する不祥事が多い。中井は暴力を受けた部員に「ワシらの時はこんなもんじゃなかった」と本音を吐いている。まさに、前時代的指導スタイルの監督と言える。実績はカリスマだが、昭和の垢そのもの。遂に広陵放出かと思ったらそうではない。何と広陵の副校長に留任するという。広陵の野球体質は変わりそうもない。マスコミは、もっと騒ぐべきだ。騒いで全国の前時代的指導スタイルの撲滅を図るべきだと思う。
22日 8月 2025
日経新聞朝刊のコラム春秋は、大島三緒論説委員が19年間一人で書き続けている。時代や社会、人間の哀歓を見つめ、辛辣な切り口や情感豊かな表現を使い分け、独自の視点で世相を論じているのはピカイチだ。その功績で、この度日本記者クラブ賞が贈られた。目出度いことだと思う。でも、昨日21日の春秋には納得がいかない。「判官びいき」がテーマになっていた。ハンデキャップのある選手が活躍した県岐阜商の人気について、甲子園に住む魔物は判官びいきだと説く。そこまでは納得した。だが、後半で「石破辞めるな」も判官びいきだという。それは違うと思う。石破降ろしが下火になりつつあるのは、決して判官びいきではない。石破が退けば、以前の自民体質に戻ってしまうと思われているからだ。大島三緒は見誤っていると思う。猿も木から落ちることもある。いや猿では失礼だ。弘法筆の誤りと言うべきだろう。