自分は辛いものが好きだ。いつも「摂り過ぎると胃がんや食道がんになるから控えるように」とカミサンから説教される。ところが、辛い食べ物には科学的根拠に基づく健康効果があるという。中国の50万人以上を追跡健康調査した結果、辛い食べ物を週に平均6~7日食べる人は、週に1回未満しか食べない人に比べて、相対的な死亡リスクが14%低かったという。また、辛い食べ物の摂取は、がん、心疾患、呼吸器疾患による死亡リスクの低下とも関連していた。米国でも同様な結果が出ている。唐辛子の主な辛み成分である「カプサイシン」の効果だと考えられている。カプサイシンは、温度やスパイスによる「熱」を感知する神経細胞の受容体に作用する。この受容体は、皮膚、消化管、そして多くの免疫細胞など、私たちの体全体に存在している。カプサイシンは善玉コレステロールHDLを増やす働きがある。カプサイシンは塩味の知覚強度を増幅させる効果がある。つまり減塩に繋がる。カプサイシンが健康な胃の粘膜を傷つけることはない。実は、カプサイシンは胃酸の分泌を抑える働きがある。この効果に加えて、カプサイシンが胃への血流を促進するため、むしろ胃潰瘍のリスクを防ぐのだ。しかしながら、辛いものは個人個人にとって適量がある。程々が叶っている。
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