ルーヴル美術館で、白昼堂々の強盗事件が発生した。ナポレオン3世の妻ウジェニー皇后が所有していたブローチや、エメラルドのイヤリングを含む9点が盗まれた。かけがえのない遺産的価値を持つものだった。まるでトムクルーズやアンジェリーナ・ジョリーの映画を彷彿とさせる。まさか、こんな事が起きるのだ。でも、フランスには、もっとまさかと思われる事が発生すると危惧されている。フランスが財政破綻し、第2のギリシアになるかもしれないという。もはや欧州メディアはフランスを「ヨーロッパの新たな病人」とか「欧州の財政の問題児」と表現するようになっている。年金など社会保障費が高止まりするなか、政局の不安定化で財政再建策を講じる見通しが立たないのだ。2017年に発足したマクロン政権による減税策で財政規律が緩んでいることに加え、下院で過半数を確保する勢力がいない「宙づり国会」が続いている。24年6月、マクロン大統領は国民議会の解散に踏み切ったが、各党とも過半数を確保できない中途半端な状況に陥った。その後、首相が何度も入れ替わったが展望は開けない。日本はフランスの窮状と似ている。日本が「対岸の火事」と見る余裕は無い。他山の石以て玉を攻むべし。
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