DNAの書き換え技術

DNAの書き換え技術が発明され、医療の未来が根本から変えられようとしている。DNAの書き換え技術は、従来の編集技術とは一線を画す革新的なものだ。従来の編集技術はハサミのようなもので、DNAの一部を削除・挿入する編集が中心だが、書き換え技術は「ワープロのように文字を修正」するもので、塩基をピンポイントで書き換えることが可能だ。人間のDNAは60億の塩基から出来ている。塩基の種類は、A、C、G、Tの4つがある。この塩基の組み合わせで遺伝情報が決まる。でも塩基の種類に誤字や脱字があると重い病気に繋がるのだ。だが、この書き換え技術により、誤字のような微細な変異が原因の遺伝性疾患に対して、より正確な治療が可能になったのだ。例えば、子供が急速に老化してしまう早老症と呼ばれる病気は、DNAのある位置でCであるべきところがTになっている誤植が1ヵ所あるだけで発症するのだ。この技術でTをCに書き換えるだけで病気が治ってしまうのだ。開発者は、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学が共同運営するブロード研究所の教授であり、化学者・分子生物学者のデイヴィッド・リュウ(劉如謙)。ノーベル賞を受賞することは確実だ。