100点満点で5点

大川原化工機を巡る冤罪事件について、警視庁が検証報告書を公表し、迫田警視総監は記者会見を開いて異例の謝罪をした。大川原化工機事件は、公安が無理やり事件をでっち上げ、取締役ら3人を逮捕。逮捕された相談役は、保釈が認められずがん治療を受けられずに病死した。事件は、外事のエキスパート2人が勲章欲しさに暴走したとされている。しかし、落着したとはいうものの幾つもの問題が残された。1つは、警視庁のおざなりな検証。冤罪が生じた根本の原因に全く切り込めていない。重要な事実も曖昧に記述されている。報告書は「100点満点で5点」と酷評されている。もう1つは、処分の甘さ。懲戒処分はエキスパート2人だけで、あとは訓戒・注意に留まり、検察には処分が無かった。何のために上司が存在するのだろう。検証報告書には冤罪防止策が記載されているが、実効性は甚だ疑わしい。この事件では、冤罪もさることながら死人も出ている。過失致死罪に当たる。警察のお手盛りの処分で済まされるはずがない。