水素は何色?

水素は常温では無色の気体だが、定義的に色付けされている。グレー、ブルー、グリーンの3つにだ。色分けの理由は、その製造法にある。水素は宇宙でもっとも豊富に存在する元素だ。地球表面の元素数では酸素・珪素に次いで3番目に多い。水素は次世代のクリーンエネルギーとして期待されている。ところが、水素は軽いので殆ど単体では存在せず、水やメタンなどの状態で存在している。水素を取り出すには、水やメタンを分解する必要がある。環境に優しい水素を得るには、製造時に如何に二酸化炭素の生成を抑えるかがポイントだ。グレー水素は、化石燃料を改質して水素を取り出すが、製造過程で二酸化炭素が発生してしまうという問題がある。コスト面ではもっとも優れているが、カーボンニュートラルの観点からは課題が残る。ブルー水素は、グレー水素の製造過程で発生する二酸化炭素を回収・貯留する技術を組み合わせたものだ。大気中への二酸化炭素排出を大幅に削減できるメリットがある。グリーン水素は、再生可能エネルギーを使って水を電気分解することで製造される。ただし、大量の電力を必要とするため、現時点ではコストが高いという課題がある。日本は、世界に先駆けて「水素基本戦略」を策定し、グリーン水素の技術開発を進めている。果たして、いつになったら水素はグレーからグリーンに変わるのだろうか。