小泉進次郎農水相が就任し、備蓄米の大放出が始まりそうだ。当初コメ価格5kg2000円台をと公言していたが、2000円という声も出てきた。コメ価格高騰は、備蓄米大放出で一時的には抑えられそうな気配だ。だが、その後は再び高騰が持続するに違いない。むしろ、新米が市場に出始める前の8~9月はコメ不足となり、パニックとなる最悪状態も予想される。小泉に期待するのは減反政策を増反に反転することだ。かつての安倍政権は、TPP参加に備え生産性向上や経営力強化につながる施策に取り組んだ。減反の見直しや農地の大規模化推進、JA全中の組織見直し、農地を所有できる農業法人への企業の出資比率の上限引き上げなどの規制緩和も実施した。しかし、実施は不十分で結果が出ていない。当時JA改革に取り組んだのが、自民農林部会長を務めた小泉だった。今度は大臣として手腕を発揮するすることが出来る。まさに安倍政権の農業政策の総仕上げをする時だ。経済安保を含め、日本の農業を立て直すことが出来れば、自ずと首相の座も見えてくるはずだ。
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