じいじとばあば

ゴールデンウイークに入り、我が家に孫が遊びに来た。去年までは親と一緒に来るのが通例だった。だが、今年は初めて孫だけでやって来た。長男の次女(中2)と三男の長男(中1)の二人が、連絡を取り合い協力しながら我が家に辿り着いた。成長したものだと感心した。2泊して帰った時、親への第一声が「楽しかったよ」とのことで、本当に楽しかったのだろう。我が家では、孫達は自分とカミサンを「じいじ、ばあば」と呼ぶ。「おじいちゃん」も嫌だし「じじい」はもっての外。「じいじ」が心地良い。そんな折、AERAの「じいじ、ばあばに虫酸が走る? 祖父母をどう呼ぶか問題」という記事が目に留まった。呼び方には地方差があるようで、首都圏ではほぼ半数が「じいじ、ばあば」と呼んでいるという。「おじいちゃん おばあちゃん」は自分の祖父母に対して使う以外に、他人であっても上の年代に対して使うことがある言葉だ。それに対して、「パパ ママ」は自分の家庭内でしか使えない言葉で、「じいじ ばあば」は「パパ ママ」の延長線上にあるものという。「じいじ ばあば」という言葉の背後には「年寄りくさくありたくない」という意識があるらしい。但し、地方では地域に根差してある種の「年代的な役割」が強く規定された社会の中で生きてきた人にとっては、虫酸が走る呼び方らしい。