嗚呼、イーロン・マスク(2)

イーロン・マスクが率いる米政府効率化省の職員の約3分の1に当たる21人が辞職した。要求された改革は国を危険にさらすものだと抗議してとのことだ。21人は米国デジタルサービスに勤務していたが、米政府効率化省に再編されたばかり。その1週間前には米国デジタルサービスの職員約3分の1が突然解雇されている。解雇された職員らは社会保障、退役軍人サービス、税務申告、医療、災害救援プラットフォームなどの重要な政府システムの近代化に取り組んでいたという。彼らの解雇はこれらのサービスに毎日依存している数百万人の米国人を危険にさらし、重要なシステムと国民のデータの安全性が損なわれると危惧されている。一方で、かつてEV革命の象徴だったテスラを、世界中のオーナーが手放している。ブランドイメージの急落が、オーナーの選択を変え始めた。マスクやトランプに反発してのことだという。ヨーロッパでの販売不振や、中国の自動車メーカーBYDをはじめとするライバル企業の競争激化も株価に悪影響を与えている。トランプ就任時から株価は倍になったが、すでに就任時の値に戻る気配だ。マスクの落日は近そうだ。