赤道直径500mの小惑星ベンヌが2182年9月24日に地球に衝突する可能性が小さいながらもあるという。6600万年前に地球に衝突し、恐竜を絶滅させた直径10kmの巨大小惑星に比べれば、はるかに小さい。また、2182年の衝突確率は2700分の1(0.037%)しかない。それでも、もし衝突が起きれば、地球の大気と生態系のバランスが著しく乱される恐れがある。学術誌Science Advancesの研究論文によると、最悪の事態のシナリオでは、ベンヌとの衝突後に4億トンにおよぶ塵、エアロゾル、天体の破片や灰などが地球の大気圏に放出される。これにより、気候の混乱の連鎖が引き起こされる可能性がある。まずオゾン層が32%減少し、地球全体の気温が4度低下し、降水量が15%減少する。こうした状況によって「衝突の冬」が発生し、植物の光合成が阻害され、食料生産と生態系に連鎖的な影響が及ぶ可能性が高いと考えられる。このシナリオでは、農作物の収穫高が3分の1減少し、漁獲高が4分の1減少する。地球温暖化どころの話ではない。ところが、小惑星2024YR4が発見された。2024YR4は1.3%の確率で、2032年12月22日に地球に衝突する可能性があり、国連の惑星防衛組織が警戒態勢に入っているとのこと。最早漫画ではない。地球防衛軍の創設が必要だ。
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