英誌エコノミストが「日本の官僚の凋落」と「霞が関のブラック度」について報じている。かつて強大な権力を握っていた日本の官僚は、いまや憧れの職業ではなくなったという。その過酷な労働環境から「ブラック霞が関」とも呼ばれ、若く優秀な人材がスタートアップ企業へ流出している。キャリア官僚の採用試験の志願者数が激減し、かつ採用後10年未満の退職者数が2年連続で過去最多を記録したのだ。とは言え、日本の政策決定プロセスにおいて官僚は依然として非常に大きな役割を担っている。国会議員が抱えるスタッフは少なく、政策立案のサポートを官僚に頼ることが多い。国会答弁のため国会議員がキャリア官僚を酷使し、ブラック化しているのだ。しかも、閉鎖的で年功序列に基づく昇進制度が新人のキャリアパスを制限している。このままでは霞が関の空洞化は免れない。霞が関は多くの幹部職を、専門知識と実績に基づいて外部から登用できるようにすべきだと提言している。英誌がこのように報道しているのに、国内のマスコミは口を噤んだままだ。日本が良くならない要因の一つが見えてきた。
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