疑惑告発文書問題で県議会から不信任決議を受けた斎藤知事が漸く失職の道を選んだ。不信任の理由は、知事としての資質の欠如と組織マネジメントの稚拙さだ。かなりマスコミが吹聴し過ぎたきらいはあるが、話半分としても資質には相当問題がありそうだ。斎藤の選択肢は、議会解散、知事辞職、失職の3つがあった。不信任決議は19日だったから、1週間も逡巡していたのだ。一体何を迷っていたのだろう。斎藤自身が正しいと信じていれば、議会解散を選んだはずだ。選ばなかったのは、自身に相当負い目が有ると認識したからだろう。辞職は全面降伏を意味する。キャリアのプライドとして、この選択は有り得なかったのだろう。泥棒にも三分の理がある。自分が正しいと思うところを捨てきれなかったにちがいない。辞職の道を取れば、将来の道は全て閉ざされるとも思ったに違いない。失職して再度知事を目指すと言う。でも、再当選しても議員は替わっていない。圧倒的な当選でもない限り、再度不信任を受け辞職に追い込まれることになる。その前に、県民が知事としての資質を再評価するかの問題もある。今の勢いでは、県民はNOを突きつけるに違いない。結局、斎藤には3つの選択肢が有ったようにみえたが、選択肢など無かったのだ。それでも選ばなければならない。1週間も逡巡した理由が見えてきた。
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