高齢者を対象に、新型コロナワクチンの定期接種が2024年10月から始まる。秋からの接種では次世代型mRNAワクチン(レプリコン・ワクチン)が使用されるが、医療関係者からは不安の声が挙っているという。全額が公費負担だった特例臨時接種は2024年3月に終了し、10月からはインフルエンザワクチンと同様に、高齢者は費用の一部を自己負担することになる。これまでのワクチンは、ウイルスを弱毒化したり不活性化してから体内に注入し、抗体を作り発症を防ぐものだった。しかも、ワクチンは直ぐ消滅するので、効果は短いが体への影響は無いと言われていた。一方、レプリコン・ワクチンは従来のワクチンとは全く仕組みが違うものだ。レプリコン・ワクチンはヒトに注射すると、そのmRNAが体内で自己増殖(レプリコン)を続ける。少量の接種で長期間の効用が出ると期待されているが、一方で問題も懸念されている。日本看護倫理学会は、レプリコンワクチンが開発国や先行治験国で認可されていないこと、接種者から非接種者に感染する恐れがあること、将来的にヒトの遺伝情報に影響を与える恐れがあること、等を指摘し、接種をしないよう呼び掛けている。旧来型のワクチンでも、1万件近くの健康被害が認定されている。まずは秋の定期接種は見送る方が賢明のようだ。
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