泉代表が乃木神社初詣の意味

泉健太立憲民主党代表による乃木神社への初詣が物議を醸している。乃木神社は乃木希典を軍神として祀った神社だ。軍人を神と崇める行為にも映るし、軍国主義に追従する行為とも受け止められる。その批判に対し泉は「近所の神社で国家繁栄、家内安全を祈ることが『軍人を神と崇める行為』とされるとは」と反論したが、それが更に火に油を注いでいる。近所の神社と乃木神社の違いも分からないのかと非難囂々だ。いま立憲民主党は、左派と右派に分裂状態にある。泉は右派で、自民党にすり寄ろうとしている。岸田政権が推進する敵基地先制攻撃能力の保有を容認し、自民党の改憲論議に積極的に応じようと現実路線に転換しようとしている。だが、党内の左派に阻まれているのが現状だ。その状況を考えると、泉の乃木神社初詣は「気軽な近所の神社初詣」ではなく、相当練りに練ったアドバルーンかもしれない。しかし、立憲民主党代表としては失格だ。早く党分裂作業に入った方が良さそうだ。