中国のバカの壁

中国の新型コロナウイルスの感染爆発が止まらない。中国政府がゼロコロナ政策を180度転換した。無症状者はコロナ患者にカウントしないと言い出したと思えば、無症状者は仕事に行けという通達を出す始末だ。発熱外来も火葬場も長蛇の列。一説では100万人の死者が出るとも言われている。ゼロコロナ政策により集団免疫が獲得出来ず、中国製ワクチンの有効性が低いことも要因と言われている。今は症状の軽いオミクロン株が主流だから、百歩譲って、方向転換を是としても、問題は新たな変異株の発生だ。ところが、何と新たな変異株の発生を恐れる中国政府は、コロナウイルスのゲノム解析を禁止してしまった。変異株に備え、抑えるのではなく、変異株の存在を知られないように情報封鎖するというのだ。世の中に知られないことは「世の中に存在しないこと」だという、中国共産党の伝統的な考え方とのこと。あれ!どこかで聞いたフレーズだ。そうだ!養老先生の「バカの壁」そのものだ。中国政府は即「バカの壁:養老孟司:新潮新書」を読むべし。