遊園地が無くなる理由

長野市の青木島遊園地が来年3月に廃止されるとのニュース。第1報は「子供の声がうるさいという住民からの苦情により閉園」とのこと。またかと思った。十数年前は「子供の声がうるさいから」という理由で、保育所の新設に反対する住民の声で、新設が阻まれたことが多かった。それでなくても少子化で子供は日本の宝だ。閑静な住宅地に住む老人が、子供を蔑ろにして良いのかと憤りを感じた。ズバリ、住民のエゴだと思ったものだ。でも、今回の青木島遊園地の閉園は少し事情が違うようだ。青木島遊園地は地元の要望で18年前に市が土地を借りて開園した。小学校や保育園、児童センターに隣接していて、地域の子供たちの遊び場として利用されてきた。でも、近隣住民の1軒から児童センターに苦情があった。児童センターは拡声器を使って子供たちを遊ばせていた。近隣住民の1軒は「子供の声がうるさいと苦情したのではない。児童センターの拡声器がうるさいのだ」と言っている。苦情を受けて児童センターは、昨年3月に児童の公園使用を停止した。そして今では誰も公園で遊ばなくなった。そこで、市は誰も利用しない公園に借地料を払うのは勿体ないということで、閉園を決定した。しかし住民は閉園するなと声を挙げている。結局、市行政の怠慢そのもの。住民や児童センターの話を聞く技量があれば、拡声器の使用禁止で済んだものを。