スタジアムのゴミ拾い

FIFAワールドカップ・カタール大会で、日本のサポーターが試合終了後スタジアムのゴミ拾いをして世界中から称賛されている。サムライブルーの更衣室も綺麗に清掃され、折り鶴と感謝の文字が残されていたとFIFA公式ツイッターがツイートした。ところが、舛添前都知事が「身分制社会では、分業が徹底しており、観客が掃除まですると、清掃を業にしている人が失業してしまう。文化や社会構成の違いから来る価値観の相違にも注意すべきだ。日本文明だけが世界ではない」と指摘した。この指摘は当を得ているのだろうか。確かに日本のサポーターが清掃すると、スタジアム清掃員数百人のうち1~2名が減らされるかもしれない。一方、サポーターのゴミ拾いは、世界中で称賛され、この行為が根付くことに繋がる。特に子供達の躾け・教育にも役立つ。例は悪いが舛添の指摘は「警官を増やすと泥棒が減ってしまう」と言っているようなもの。ゴミ拾いは日本文明に基づくものではない。世界文明の根幹とも言えるのだ。舛添はコメンテーターとしての資質も欠いているようだ。