80億の日

世界人口が今日にも80億人に達するという。自分が生まれた1946年には25億人だったが、結婚した1971年には36億人となり、このブログを書き始めた2011年には70億人と増加の一途を辿ってきた。2058年には100億人になると推定されている。人口のデータが古い国もあれば、死者数をすべて記録するのが難しい国もある。だから実際の所、80億人突破の日が正確に11月の何日かということは分からない。それでも80億という数字の重要性を強調するため、国連は今年11月15日を「80億の日」と宣言した。医療、水質、衛生状態が改善されたおかげで病気の蔓延が減り、世界中で人間の寿命が延びている。肥料や灌漑により農作物の生産量も増え、多くの国で、出生数が死亡者数を大きく上回っている。しかし人口増加によって、海洋汚染や乱獲で世界中の海の質が劣化している。開発、農業、林業によって森林などの自然環境が破壊され、野生生物は驚異的な速さで消滅している。世界では、同時期にアフリカやインドの人口爆発と先進国の人口崩壊という正反対の現象に直面している。出生率を低下させる最も大きな要因は教育だと言われている。永い目で見れば、いつかは自然淘汰で世界人口は減少することになる。