岸田の腹の声

政府の税制調査会や与党幹部から、消費税、所得税、法人税の増税議論が噴出しているという。物価高騰対策として電気代やガス代などの一時的な家計負担の軽減策の見返りとして、全ての家計に恒久的な負担増を強いる増税策を目論んでいることは明らかだ。今では日本は開発途上国並みに落ち込んでいるというのに、国民を更に崖に突き落とす魂胆のように見える。岸田政権をこのまま存続させれば、それが現実になりそうな気配だ。岸田は昨秋の総裁選で「消費税を10年程度は上げることを考えていない。すぐに増税で財政を埋めることは考えていない」と明言した。でも、裏腹に政府の税制調査会は増税論議をしている。一見岸田と税制調査会は逆方向を向いているかのようだが、全てが岸田の腹の内のように映る。また自公の税調も防衛費増額で所得税の増税を検討している。増税はあの大盤振る舞いの総合経済政策29兆円の見返りとも受け取れる。「必要なものにも、必要では無いものにもジャンジャン使おう。どうせ増税で穴埋め出来るのだから」という岸田の腹の声が聞こえてくる。