忖度という壁の崩壊

安倍元首相が亡くなってから3週間が過ぎた。霞ヶ関の雰囲気が変わりつつあるという。アベノマスクの発注関係は闇に包まれていた。ところが、今まで存在しないと言われていた厚労省と業者とがやり取りしたメール100通以上が突然に見つかったと厚労省官僚が言い出した。五輪組織委員会の高橋元理事が紳士服大手AOKIから多額の資金提供を受けたことに東京地検特捜部が捜査を開始した。五輪関係の疑惑というのは、完全にタブーとされてきた経緯があるので、様変わりだ。旧統一教会の名称変更に下村元文科相が関わっていたかが問われている。官僚は前例を引き継ぐから、官僚一人で責任を持って名称変更をOKするはずがない。下村の圧力によると考えると腑に落ちる。更にその裏に安倍がいたと考えると、妙に納得する。要するに、安倍という重しが無くなったので、官僚の忖度という壁が崩壊し始めたのだろう。モリカケ桜も進展するかもしれない。