ブースター接種効果は4ヶ月

オミクロン株の感染拡大を防ぐにはブースター接種しか無いと、政府が接種を推奨している。ところが、1週間前の2月11日に、米CDCが「モデルナとファイザーのブースター接種は、約4ヶ月後に実質的な効果が失われる」という研究結果を発表している。昨秋のブースター接種のチャンスを逃したため、今や高齢者の死亡が相次いでいる。政府は慌ててブースター接種を呼び掛けているが、その効果も4ヶ月間という限定付きだ。それでもやらないよりはやった方が良いと思い、3回目接種予約を申し込んだ。ファイザー、ファイザーだったので、3回目は少し効果があるというモデルナにした。でもどうやら、ファイザーもモデルナもオミクロン株には無力のようだ。その影響は株価に現れている。モデルナの株価が14日だけで13%下落し、過去10カ月間の最安値の140ドルを下回る下げとなった。オミクロン対応で新たな錠剤が期待されているファイザーも、この日2%下落し、この数週間というもの、新型コロナウイルス関連の株式は大きく下落した。ところが、モデルナのCEOらは、米CDCの研究結果が発表される前に、まんまと高値で自社株を売り抜けていたという。インサイダー取引そのもので悪質だ。そんなモデルナに頭を下げてワクチン供給をお願いした政府は、藁にもすがる思いだったのだろう。