三方一両益

デジタル決済化が進み、小銭の扱いが難しくなってきた。既に民間銀行では、小銭10枚以上は有料化となっている。ところが、老人の味方であるはずのゆうちょ銀行までもが有料化を打ち出した。しかも、民間銀行に較べ手数料が高いのだ。ゆうちょ銀行では、窓口扱いでは50枚まで無料だが、ATMでは1枚から110円の手数料がかかることになる。手数料より預け入れ金額が少ない場合は、取り扱いをしないということだから、実質両替拒否ということだ。自分は普段から小銭で支払うことが好きではない。だから、書斎の棚には小銭が貯まっている。どうしたものかと思っていたら、カミサンがマメに使うとのことで安心した。でも世の中に小銭を扱っている所は多い。皆困るに違いない。どころがギッチョン。逆手にとった商売もある。神社がお賽銭で両替サービスを開始したとのこと。交野住吉神社が近所の商店主に対し「おつりに困ったら神社にお参りして。無料で小銭と両替します」と。商店主は小銭を手に入れ、神社は紙幣に換金出来、銀行は小銭で悩むことも無くなる。これぞ大岡裁きの三方一両損ではなく、三方一両益と言えそうだ。