何れが社会の毒か

フジTVの「めざまし8」のMC谷原章介が、また批難の嵐に遭っている。北京五輪の新型コロナウイルスの判定条件について、中国はコロナ陽性判定のPCR検査のCT値を40から35に下げた。谷原は「今までCT値なんて聞いたこともない。40から35に下げたということは、緩和ではなく強化ではないのか?」と疑問を呈したという。この発言に対し「CT値も知らないのか。MCとして勉強不足だ」と批難されているという。実は、自分もCT値なんて知らなかった。調べてみると、PCR検査とは、コロナウイルスが微量なので、検査に掛かるまで培養を繰り返し、ウイルスを増やした状態で測るとのこと。その培養の繰り返し回数をCT値というようだ。即ち、CT値を40から35に下げるということは、検査を緩くして人為的に陽性率を下げることを意味するのだ。専門家でもない谷原がCT値を知らないことは当然で、批難するには当たらない。一方で、テレビ朝日のモーニングショーに出てくる玉川徹などは、付け焼き刃的な知識をベースに持論を得々と披露する。まさに、なんちゃってコロナ専門家だ。谷原と玉川の何れが社会の毒になっているかは明白だ。