オミクロン株という熱病

オミクロン株の感染急拡大で、13都県にまん延防止等重点措置が21日から適用されることになった。大阪なども申請する予定で24都道府県に広がる見通しだ。でも、オミクロン株に対してデルタ株と同様なまん延防止等重点措置を適用することは効果があるのだろうか。オミクロン株は、感染力は強いが症状が軽微なのが特徴だ。重篤化する人も死ぬ人も極めて少ない。政府が濃厚接触者の定義を変更し拡大したため、病床は満杯状態になっている。無症状者や軽症者の入院で、医療崩壊を招こうとしている。政府もマスコミも感染者増だけに焦点を当て騒いでいる。何とも滑稽な光景に映る。オミクロン株だけが病気ではない。ガンや心疾患で亡くなる人は圧倒的に多い。さほど重症でなくても救急をたらい回しされ亡くなる人も出てくる。今こそ、医療体制全体を俯瞰し、健全な医療体制に立て直す能力のあるキーマンが必要だ。政府とマスコミがオミクロン株という熱病に罹っている。