いつまで続く金融緩和

賃金が上がらないのに、資源高と円安で値上げラッシュが始まっている。このまま行けばスタグフレーションに突入するかもしれない。だが、黒田日銀総裁は、金融政策決定会合で現状の大規模な金融緩和を維持することを決めたと会見した。資源高は一時的で、物価は目標の2%に達していない1%なので、利上げとか金融政策の変更は全く考えていないと述べている。一方米国が近く金融引き締めに舵を切り金利を上げるのは確実だ。日米の金利差から「悪い円安」が進み「悪いインフレ」が加速しかねない。それでも、黒田は「悪い円安ではない」と断言した。しかし、誰が考えても日米の金利差で資金は米国へ流れるのは明白だ。日銀が何もしなければ円安が定着し、悪い輸入物価上昇が続くことになる。黒田は安倍元首相が退陣した折、自分も辞めたいと言ったが慰留されて現在に至っている。あれだけ金融バズーカ砲を放ったのだから、反動が恐ろしくて出口戦略を指揮する者がいるはずがないから慰留されるのも当然だ。まさに、今の黒田はやる気の無くなったポンコツなのだ。金融政策の失敗は、安倍と黒田で責任を取る取る道しか残されていない。