タクソノミーって

聞き慣れない単語が目白押しだ。今日の単語はタクソノミーtaxonomy。タクソノミーとは、元々は分類学や分類法という意味を指す英単語だった。その考え方を応用し、持続可能性に貢献する経済活動を分類・列挙したものがタクソノミーだ。脱炭素社会を達成するための具体的目標を定め、個々の活動が適合するかを評価するかを判定し、グリーンな投資を促す仕組みといえる。脱炭素化活動はEUが最も進んでいる。EUタクソノミーの環境目標は、気候変動の緩和、気候変動への適応、水と海洋資源の持続可能な利用及び保全、サーキュラーエコノミーへの移行、環境汚染・公害の防止及び抑制、生物多様性と生態系の保護及び回復、の6つだ。人類がコントロール出来ない気候変動の緩和を除けば、適切な目標だと思う。そのEUタクソノミーが世界標準になろうとしている。日本の企業も政府も否応なく巻き込まれることになる。問題は環境整備に託けて、炭素税を創案し、儲けを企む輩たちだ。資本主義が終焉を迎え、お金による付加価値向上が望めなくなったので、世界を支配する大富豪がお金の代替として炭素税を創出したと考えると妙に腑に落ちる。最早この流れは止めようがなさそうだ。