オシエルズって?

最近若手芸人によるテレビジャックが目立つ。特に深夜11時台の番組だ。売れている先輩芸人が若手芸人をイジる。先輩らは可笑しくもないのに大笑いする。その笑い方が笑いの神髄を捉えていないので如何にも品が無い。そこには若手を育てるという雰囲気も無い。只の弱い者いじめのイジりだ。一方若手芸人は必死だ。笑いを誘うはずの演技が自虐的で悲壮で、若手は己しか見ていないのが在り在りと分かる。お笑いの基本は、視聴者と共有することなのに全く理解していないように映る。しかし、一方で若手芸人の鏡と言うべき芸人がいる。いま学校から引っ張りだこのオシエルズだ。オシエルズは二人とも教師免許を持つ芸人。教師も芸人も両方捨てられないので、教師と芸人をしているという。オシエルズは小中高大学に出向いて、芸を披露する。でも、単発の持ち芸を披露するのではない。その学校特有の問題点を予め聞いてから、それを解決するためのアイデアを考えて披露するという。観客と問題点を共有するから、受けること間違いない。しかも、生きる教育になっている。高徳の僧は生き仏と言われるが、オシエルズはまさに教育の生き仏だと思う。