ファンを作るか、政策を作るか

冷や飯を喰ったはずの河野太郎が元気だ。捲土重来を期そうと再始動したようだ。衆院選を前に、多くの議員から遊説のラブコールが絶えないという。しかも、総裁選で支援してくれなかった議員の応援にまで飛び回っているとのこと。遊説先では「日本が共産主義に染まってしまうのかどうかが問われる選挙だ」と強い口調で訴え、演説後に立ち去ろうとすると、多くの小学生から「ワクチンおじさん」と呼ばれ身動きが取れなくなる程だという。総裁選に敗れたとはいえ、国民の人気は高いようだ。河野には、次期総裁選に向けて戦略がありそうだ。まずは、議員票を確保すること。そのためには反対票の議員にも選挙応援し、絆を築く。更に党員100万人新規拡大構想も打ち出した。党員が100万人増えれば党員票で圧勝出来るという魂胆だ。各地に後援会を立ち上げ、握手会も考えているという。そこでこう思う。政治家には2つの素質が必要だ。1つは、現場に赴きファンを醸成出来ること。もう1つは、政治信条と政策。河野はファンの醸成には成功しつつあるようだ。でも問題は政治信条と政策。日本の政界では、必ず、この順番になる。そこが問題。この順番が逆になれば、日本の政治は順調に進むことになるはずだと思うのだが。