二重のチョンボ

自衛隊がアフガニスタンから約500人を退避させるために自衛隊機4機でカブールに向かったが、1人しか退避させられなかった。15日にタリバンがカブールを陥落させたことを受け、日本政府は17日に大使館の日本人職員12人を英軍機でUAEに退避させた。25日に自衛隊が現地に到着し、残った日本人数人と大使館、JICAの現地スタッフ約500人を退避させる計画だった。ところが、500人は空港に入ることが出来なかった。日本政府は26日に空港周辺で自爆テロがあった為だと言っているが、韓国の報道とは異なっている。韓国は希望者全員の退避に成功した。その要因は、米軍が許可した人に対しては撤退させてもよいというタリバン約定を用いて検問所を通過させるため、米国が取引するアフガンバス会社を利用したからだという。それに対し、日本は米国が取引するバス会社を利用しなかったので、検問で止められてしまったからだという。もし、これが正しければ退避失敗は現地の情勢を把握していない政府のチョンボなのだ。また、17日には日本人12人の退避に成功しているのに、自衛隊機派遣が26日と遅くなってしまったのも二重のチョンボなのだ。岸防衛相も茂木外相も頼りにはならないのが現実だ。