パラリンピックは中止すべきと言えない空気

異常な世の中になったと熟々思う。異常気象が世界を襲っている。北米、仏、伊では山火事が、米、独では大洪水だ。日本では経験した事の無い長雨で、浸水や土砂崩れが多発している。でも、これらは自然災害だから、人類は知恵を絞って被害を最小限に留める努力を続けながら、災害が過ぎ去るのを待つしか方法は無い。しかもおまけに、全世界をコロナ禍が覆っている。デルタ株が爆発的に感染拡大している。若者や子供にも感染が広がっている。しかし、日本におけるコロナへの対応は全く異常だ。この異常事態下で、パラリンピックを強行するという。政府も都も開催ありきだ。国民もマスコミも、あれ程五輪開催に反対したのに、爆発的感染拡大下にあるにも関わらず、開催反対の声を挙げない。子供への感染が拡大しているのに、文科省は休校の指示はしないという。言い方を変えると、新学期が始まったら、子供が媒体となり家庭内感染が広まるよう奨励しているとも言える。諸悪の根源は「パラリンピックは中止すべき」と言えない空気だ。誰しも中止すべきと思っているが、口火を切れば総叩きに遭うことを察しているからだ。でも蟻の一穴で事態は激変する。だが蟻は現れない。従って、人為的災害が日本を襲いそうだ。