その場凌ぎの医療体制構築

緊急事態宣言の対象地域の拡大を決め、菅首相が会見に臨んだ。医療体制の構築と感染防止、ワクチン接種の3つを柱に対策を進めると強調した。だが、問題は医療体制の中身だ。自宅療養、酸素ステーション、抗体カクテル療法だという。でも、デルタ株により子供への感染が広まっている。しかも最大の要因は家庭内感染にある。従って自宅療養を増やせば感染が拡大するに決まっている。識者らは野戦病院を作れと言っている。感染拡大の防止にもなるし、医療側の効率も良くなり医師不足も補える。何故菅には野戦病院を作る考えが浮かばないのだろう。酸素ステーションは、生みの親が治療には役立たないと断言している。2時間しか持たない患者を10時間程度延長させる効果しか無い。あくまで入院待ちの時間稼ぎでしかないと言っている。酸素は必要だが、全国にステーションを作る意味など全くないのだ。抗体カクテル療法は有効らしいが、製法が難しく数が限られている。菅は十分確保していると言うが、全国的に開始されれば、すぐに底が着くことが目に見えている。抗体カクテル療法を全国で行えるようにするよりは、大村博士のイベルメクチンを配布する方が現実的だ。要するに菅の言う医療体制の構築は、その場凌ぎの上っ面の対策に過ぎない。たとえ構築されたところで、殆ど役に立たない。菅のやり方は、まるで落語の浮世床に出てくる真柄十郎左衛門の大太刀とソックリだ。