不浄の金メダル(2)

金メダルを囓った河村市長に各方面から批判が集中し、当人がテレビで謝罪した。謝罪すればいいんだろ~と、ふて腐れた態度で、謝罪文を棒読みして、そそくさと市長室に逃げ込んでしまった。菅のように文を読むだけでは真意は伝わらない。極めて不快に感じた。まるで、悪ガキが弱い子を泣かせたのを知った母親が悪ガキを弱い子の家に連れて行き、手で悪ガキの頭を押さえつけて頭を下げさせ、悪ガキが心にも無いのに「ごめん」と謝ったシーンとソックリだ。テレビ映像からは「何故騒ぐんだ。たかが金メダルを囓ったくらいで。一応頭は下げとくよ。金はかからないからな。もう謝ったからこれで終了だ。もうこれ以上質問するな」という河村の無言の声が聞こえてきた。河村の態度は2つの波紋を広げたと感じた。日本の政治家は皆河村と同じだということと、こんな河村を選んだ名古屋市民に良識はあるのだろうか、ということを。