無力感の要因

東京都のコロナ新規感染者数が2848人で過去最多となった。菅首相はコロナ関係閣僚会議後、記者団に「30代以下が約7割を占めている。40代、50代の中で入院が増え、デルタ株の割合も急速に増加している。まずは4連休含め現状分析をしていく。さらに各自治体と連携しながら強い警戒感を持って感染防止にあたっていく」と述べたという。デルタ株の割合が増え、若年層が感染の主流になっていることは、テレビ報道で国民の誰もが既に知っている。菅はさも最新データを披露している積もりかもしれないが、最も最新情報に疎いのが菅だと証明しているようなものだ。国民は過去最多となった現状に対して菅がどのような手を打つかを知りたいのだ。でもいつも答えは「これから検討する」だ。おまけに「強い警戒感を持って感染防止にあたっていく」とは「何もしない」と同義語だということも、国民は知っている。菅が会見を繰り返すほど、国民の無力感は増していく。