3S政治を無くすために

今日の政治の特色は3Sだ。3Sとは「説明しない、説得しない、責任をとらない」。権力者が説明し、説得し、結果責任をとるというのは民主主義的統治の大原則だ。でも、安倍一強政権と引き継いだ菅政権が8年も続き、その大原則が破壊されてしまった。その破壊の温床になったものは何なのだろうかと考えてみた。国会で自民が圧倒的な議席数を確保し続けてきたこと。小選挙区制になり、党トップに権力が集中したこと。縦割り行政を無くすため官僚の人事権が官邸に移り、官邸主導体制が強固になったこと。しかし、当初の理念通りにこれらを活用すれば、真面な政治が出来たはずだ。ところが、安倍はこれらを悪用し続けた。今や政権を監視する機能も働かなくなってしまった。菅は安倍の3Sだけを引き継いだと言っても過言ではない。国民にとって出来ることは、選挙で自民の力を削ぐことしか残されていない。でも選挙で自民に鉄槌を下したとしても、その先の展望が開けないのが国民の悲劇になっているのが現状だ。情けない限りだ。