1周遅れ以上に陳腐なもの

東京都に4度目の緊急事態宣言が発令された。これを受け、参院内閣委員会の閉会中審査で尾身会長は「人々の行動制限だけに頼るという時代はもう終わりつつある」との認識を示した。更に「PCR検査の拡充や二酸化炭素モニターの設置、下水でウイルスを高濃度で検出する技術など日本には優れて技術がある。科学技術への投資を拡大して感染拡大の抑制を図るべきだ」との考えも示した。至極ごもっともな発言ではあるが、五輪はもう1週間後に迫っている。一方欧米は1年以上前から、科学的にコロナ感染対策に取り組んできている。尾身発言は1周遅れ、いや1年遅れの発言で如何にも陳腐だ。でも、その陳腐発言に急かされているのが政府のコロナ対策だ。言わば、政府のコロナ政策は世界から2周遅れとなっている。尾身の1周遅れ発言は情けない。恐らく菅に忖度を重ねて、遅れに遅れたに違いない。分科会会長として失格だと思う。でも、もっと酷いのは菅が率いる政府の対策だ。尾身が失格の烙印を捺されるのであれば、菅政権には極刑の宣告がなされるべきかと思う。