パレスチナ問題に油を注ぐ輩

イスラエルとハマスが激しいロケット弾攻撃を繰り広げている。パレスチナ問題は歴史が長く根も深く、容易に解決する問題ではない。だからこそ、片方の肩を持ち争いの火に油を注ぐのではなく、消火させることこそ今取るべき最善の道だと思う。ところが、ウイグルのジェノサイドを非難するバイデン大統領は、イスラエルのジェノサイドについては言及せずロケット弾攻撃を容認・支持している。バイデンのジェノサイド非難が如何に薄っぺらなものかが分かる。一方日本政府は、双方の暴力行為を強く非難し、平穏を取り戻すよう強く求めている。ところが、中山防衛副大臣は「あなたは突然ロケット弾を打ち込まれ家族の命や家を奪われたらどうする?イスラエルはテロから国を守る権利がある。私達の心はイスラエルと共にあります」とツイートした。でも、イスラエルがパレスチナ自治区に侵略し家を奪ったからハマスは報復としてイスラエルにロケット弾を打ち込んだのだ。中山のツイートは事実を正確に捉えていないし、明らかに日本政府の公式見解を逸脱している。しかも、イスラエル政府関係者がお礼を言って既成事実化してしまった。日本の軍隊はイスラエルと共に戦う、と世界に公言してしまったようなものだ。昨日の岸防衛大臣の予約不備の記事への反論といい、今日の中山副大臣の逸脱といい、自衛隊を任すには不適任過ぎる。早急な首のすげ替えが必要だ。同時に曖昧な発言に終始する首相も。