右往左往するコロナ対応方針

政府の新型コロナウイルス対応方針が基本的対処方針分科会で覆された。菅首相は何かにつけ専門家の意見を聞いてからと言うが、この手の分科会は専門家が意見を述べるものの最終的には政府の原案通りに承認されるのが当たり前だった。しかし、分科会は今回の緊急事態宣言に北海道、岡山、広島を追加することを主張し折れなかった。時系列でみると、前日の関係閣僚会合で西村コロナ相が緊急事態宣言は免れないと主張したが、菅は緊急事態宣言の県を拡大せずに「まん防」でいくと受け入れなかった。そして当日の朝、西村は分科会で菅方針での了承を取ろうとしたが、猛反対に遭い、会議を抜けだし菅に状況説明をして、菅から方針変更の了承を得た。この経緯から何が読み取れるだろうか。菅はコロナの現状を理解していない。菅の頭にあるのは五輪開催だけでコロナ対策は眼中に無い。あるいは菅へのコロナに関する情報が遮断されている。もしくは現実が既に菅の問題処理能力を超え、プッツンしてしまっている。更に西村は単なる廊下トンビで、菅も分科会も説得出来ない全くの役立たずだ。最早政治によるコロナ対策は全く当てに出来ない。今回の方針変更は専門家によるクーデターとも言われている。専門家は自信を持って事に当たるべきだ。少なくとも、日本は健全な方向に向かっていると思う。