プロゴルフ界の制裁の是非

渋野選手がワールドレディスサロンパス杯を欠場することになり、日本女子プロゴルフ協会が渋野に100万円の制裁を課すことを発表した。馬鹿げた裁定だと思う。松山選手が6年前に日本のシード権を放棄し米国ツアーに向かったときに、国内のシード選手に課せられる5試合の出場義務を果たしていないからとして100万円の制裁を受けたことを思い出す。6年前の松山制裁は、結果として松山選手がマスターズを制覇する期間を2~3年も先延ばしさせたと思う。やっとその松山選手がマスターズを制したというのに、日本のプロゴルフ界は相変わらず反省していないようだ。世界レベルのゴルファーへの成長の足を引っ張ったのだ。それだけでも罪深いルールだと思う。ところが、今度は全英オープンを制覇した渋野選手がサロンパス杯に出場しないからといって制裁を課す。日本女子プロゴルフ協会の小林会長の頭が変だと思う。プロゴルフ協会の会長の責務は、ゴルフを世界的レベルに引き上げ、ゴルフ人気を盛り上げることだ。世界レベルに引き上げるには、選手が海外で経験を積むことが必須。その点から考えても、日本のプロゴルフ界は、プロゴルフの本質を忘れている。結局、間違った日本贔屓が日本の足を引っ張っている。むしろ日本プロゴルフ協会は、海外に挑戦することを奨励し、選手を援助する方向に舵を切るべきだと思う。