ぼったくりのバッカ会長

日本のマスメディアは、決して表立って「五輪は中止すべき」とは言わない。権力に慮っているからだ。でもジャーナリズム精神に長けた海外マスメディアは違う。ワシントンポストは「日本政府は中止を決断し、費用の損切りをすべき」と主張し、サンフランシスコ・クロニクルは「世界各地で新型コロナウイルスの影響が長期化する中で、東京五輪は開催されるべきではない」との記事を掲載している。ニューヨーク・タイムスは「日本と世界にとって一大感染イベントになる恐れがあり、五輪のあり方を再考すべき時期だ」と訴えている。ワシントンポストは更にバッハIOC会長にも言及し、日本を踏み台として収益に走るIOCの姿勢を糾弾し、バッハ会長を「ぼったくり男爵」と皮肉った。バッハ会長は「緊急事態宣言と五輪は無関係」と言い放ったり、中国製シノバックワクチンを「東京五輪に提供する」と唐突に言い出した。日本で承認されていない中国製ワクチンを日本で接種出来る訳がない。しかも、中国製ワクチンは有効性が低く南米チリなどでは、感染拡大が大問題になっている代物だ。最早IOCは五輪開催強行のためなら手段を選ばない。バッハ会長を「ぼったくりのバッカ会長」と呼ぶべき状況にある。