PCR検査数とゲノム解析数

安倍前首相がPCR検査数を2万件に増やすと公言していたが、未だに1万件だ。政府の言う事とやる事にはギャップが有り過ぎる。そのギャップの原因や経緯を説明しないから、益々政府は信用の置けない頼りの無いものになっている。東京都においても同様だ。いまや変異株による第4次感染が始まっている。変異株感染を抑えるには、まずゲノム解析が必要だ。ところが、東京都はiCDCを立ち上げたもののゲノム解析数は当初から36件/日程度が続き、一向に増える気配がない。小池都政は完全にフリーズしてしまっているようだ。一方、筑波大学発スタートアップのアイラックが、処理能力1万件/日のゲノム解析サービスを開始した。タカラバイオの処理能力が150件/日程度だから、アイラックの処理能力は驚異的だ。新サービスは経産省の補助金を活用して開発した。厚労省とも協力する方針で、国立感染症研究所とも情報共有を進めるとのこと。変異株の解析にはやっと目処がつきそうだ。PCR検査においても、国の縦割りを排し、厚労省と文科省が協力すれば検査数は大幅に増やすことが出来る。民間も活用すれば飛躍的に増える。菅首相の力量次第で可能なのだが。いや、やる気次第で。