見え透いた読売新聞の提言

緊急事態宣言が解除された3月21日の読売新聞社の提言が秀逸だ。と言うよりは、政府の対策とかけ離れているので良く見えるだけとも思えるのだが。提言は7つある。パンデミックでは病床を有事用に、感染爆発に耐える医療計画策定、国はワクチン確保に全力を、変異ウイルス監視で封じ込め、仮設医療・療養施設の展開を迅速に、看護師の負担軽減を徹底、保健所の職員を増員せよ、の7つだ。現状を知った者であれば、誰でも出来る提案と言えるが「病床を有事に」の提案は少し価値がある。政府や自治体が全く手を着けない政策だからだ。でも、本音を言うと読売の提案は全く秀逸ではなく在り来たりの代物だと思う。もっと根本的に、何故病床を有事体制に出来ないのか、何故医療体制をオールジャパン体制に出来ないのか、を問うべきだと思う。政界やマスコミの誰しもが選挙の後ろ盾にになっている医師会を意識している。だから無言だ。しかし、問えば自ずから答えが導き出されてくるはず。マスコミとは、そういう媒体だと思うのだが。残念至極。