宣言再延長にプランBはあるのか?

菅首相が急遽、緊急事態宣言を2週間延長する意向だと言い出した。たった8分間の短いぶら下がり取材で2度も「最終的に私自身が判断したい」と執拗に繰り返した。これから首都圏4都県の知事、専門家会議の意見を聞いた上で決定したいとも言っていた。まるで菅が誰よりも早く延長の必要性を感じ取り、主導すると言いたげだ。だが、状況は全く逆。知事らは延長を政府に申し入れる寸前だった。尾身会長も延長すべきと公言している。医師会長も口酸っぱく解除に反対している。更に経済同友会までもが解除すべきではないと言い出した。要するに菅の延長表明が一番遅れているのだ。外堀は埋まっていたのだ。菅の唐突な会見は猿芝居そのものと言える。菅はこの会見で、菅がまた後手を引いたことを印象付けてしまった。鳥も鳴かずば撃たれまいに。でも、問題は延長期間にどのような感染予防対策を打つかだ。今までのように自粛要請だけでは埒が明かない。飲食店も壊滅してしまう。菅の本当の出番なのだが。プランBはあるのだろうか。さて。