本当の男女平等指数とは

世界経済フォーラムWEFが発表したジェンダー・ギャップ(男女平等)指数によると、日本は153カ国中の121位。勿論先進国中の最下位だ。指数は経済、政治、教育、健康の4分野で女性の地位を分析し、総合順位を決めている。WEFは世界全体では女性の政治参画が著しく拡大したと評価している。日本の国会議員数は135位だから、世界に較べれば何周遅れにもなっているということだ。経団連は昨年女性比率2030年30%の目標を掲げた。それを受け初めて女性の副会長を起用する方針を固めた。でも副会長は18人もいる。やっと0%から5%に微増するだけ。一方、五輪組織委員会は気前が良い。理事の定数を増やし、新たに11人の女性を理事とする案をまとめた。これで理事45人のうち女性が18人となり、比率が40パーセントに達することになる。まさに森前会長の女性蔑視発言の賜物だ。でも付け焼き刃的匂いがプンプンする。委員会が解散すると只の木阿弥になるという事態にならなければ良いと思うのだが。いま世の中は女性の時代だ。事実我が家でも自分よりカミサンの方が圧倒的に力を持っている。でも決して社会的地位を目指そうとはしない。女性の地位を西欧の目だけで評価すると判断を見誤るかもしれない。