この問題は終了か?

女性蔑視発言で謝罪会見を開いたものの、森会長の傲慢な振る舞いで非難轟々が続いているが、IOCが「この問題は終了」とコメントしたため更に火に油を注いでしまった。IOCから見れば、森はトラブルメーカーだから、東京五輪が開かれるまでは出来るだけ穏便に済ませたいはずだ。それで電光石火の終了宣言となったのだろう。でも、事の問題は女性差別だ。オリンピック憲章には「権利および自由は人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治的またはその他の意見、国あるいは社会的な出身、財産、出自やその他の身分などの理由による、いかなる種類の差別も受けることなく、確実に享受されなければならない」とあり、更に「男女平等の原則を実践するため、あらゆるレベルと組織において、スポーツにおける女性の地位向上を促進し支援する」とある。IOCがオリンピック憲章を尊重していれば、電光石火の終了宣言は有り得ない。オリンピック憲章は建前で、商業主義が本音と考えればIOCの対応は腑に落ちる。IOCの魂胆が見え見えだ。最早東京五輪には中止の選択肢しか残されていない。